いつも応援してくださっている皆様へ。
2026年5月10日 KNOCK OUT REBELS SERIES.10
今回参戦させていただいた試合で脛骨、距骨を骨折し
人生で初めて手術と入院を経験することになりました。
緊急入院だったので大会当日にそのまま入院することになり
病院のベッドの上で色々なことを考えながら書き進めています。
そしてタイトルにもありますが
この怪我を一つの区切りとし、
私、前田翔太は現役を引退することを決意いたしました。
突然のご報告になってしまいましたが、
今の自分にとっては、このタイミングが“最高の引き際”だと感じています。
悔いがゼロかと言われれば、もちろん嘘になります。
もっと若い頃からやっていたら。
もっと本気で向き合えてたら。もっと才能があったら。もっと勝てていたら。
そう思う瞬間も沢山あります。
でも、それ以上に、
この10年間で得た経験や出会いは、
自分にとって一生の財産です。
今日は、その10年間を少し振り返りながら、
今の気持ちを書こうと思います。
長くなってしまうかもしれないので
暇つぶしにでも読んでみてください!
運動不足解消で始めたキックボクシング
ムエタイを始めたのは20歳の頃。
専門学校時代に運動不足解消を目的として通学途中にあるジムに通い始めました。
もちろん、格闘技経験は0。
それまではサッカーに打ち込んでいましたが、卒業とともに
熱中できるスポーツがなくなり、全く関わったことないスポーツをやってみようと思い始めました。
最初は、本当にただの趣味でした。(週1会員スタート)
強くなりたいとか、プロになって有名になりたいとか、
そんな大きな目標があったわけではありません。
でも、一度ハマると止まりませんでした。
元々負けず嫌いな性格ではあったため
もっと強くなりたい。
もっと上手くなりたい。
と言う思いが芽生え
気づけば毎日のようにジムへ通い、
アマチュア大会に毎月参戦し、
そして気がついたらプロとして試合をするようになっていました。

*アマチュア時代(平成感強め)
空白の6年間
10年間の現役生活と言いましたが、
デビューしてから約5年間の間はリングを離れていました。
特にこれと言って大きな理由があった訳ではないのですが。
なんとなく「もう試合はいいかな」と
格闘技から距離を置く時期がありました。
同じ時期に始めたジムの同期選手が活躍して団体の注目選手となっていたり
同じアマチュア大会に出ていた選手がメディアに取り上げられていたりするのを見て
心のどこかで、続けていたら何かが変わってたんじゃないかと
ずっと未練が残っていました。
この期間は練習も一切せず
格闘技から逃げている時期でもありましたが
流れてくる試合動画を見ると選手が羨ましくなって
試合会場の雰囲気、リングの空気を思い出してしまうようになりました。
TRIMGYMをきっかけに
そんな自分をもう一度リングへ戻してくれたのが、
5年前に開業したTRIMGYMでした。
“指導する側”になったことで、
逆に「自分自身も挑戦し続けたい」という気持ちが強くなりました。
まあ一番はよくいる
口だけの指導者にはなりたくなかったと言うのが大きいです。
自分も戦って、苦しんで、
その上で伝えられる人間でいたい。
さらに試合を見たいと言ってくれる人が増えて、
その期待に応えたいとも思い、現役復帰を決意しました。
謎の自信から体重もルールも何でもオッケーでオファーを受けたのですが
復帰戦は鼻を骨折してTKO負け。
格闘技を舐めすぎてました。そしてかなり悔しかったです。
でも、その負けで逆に火がつきました。
そこからまた本気で格闘技に向き合い、
プロ戦績としては通算18試合。
タイでの試合。
地方遠征。
タイトルマッチ。
代々木第二体育館。
横浜武道館。
後楽園ホール。
たくさんの経験をさせてもらいました。
もちろん、全くと言っていいほど順風満帆ではありませんでした。
勝てない時期も続いて
昔みたいに格闘技だけをやってれば良かった時とも状況は変わり
怪我も減量も苦しかった時もありました。
「なんでこんな思いまでして続けてるんだろう」
そう思った日も何度もありました。
それでも続けられたのは、
応援してくれる人たちがいたからです。
その存在に、何度も救われました。
“ラストマッチ”と決めた試合
そして今回。
引退をどこかで考え始めていたタイミングで、
KNOCK OUT様からREDルールでのオファーをいただきました。

“最後は自分の好きなルールで勝って終わりたい”
そう決めて、
長年お世話になったウィラサクレック三ノ輪ジムを離れ、
TRIMGYMの名前を背負って最後の試合に挑みました。
GW期間中の休館日も、
毎日ミットを持っていただきしっかり準備はしました。
計量日当日(残り2kg)
なかなか汗が出ず会場近くに早めに入って
サウナに一人残って水抜きをしていた時間は、
今思い返してもかなり苦しかったです。
(理由は明確なのですが別の記事で書く事にします。)
それでも無事クリアし、
試合当日も動きは悪くありませんでした。
1Rは取ったと思い
良い終わらせ方を意識し始めた2R目。
ローキックを蹴った瞬間、
一瞬にして足に力が入らなくなりました。
一瞬で分かりました。
あぁ終わったなと。
選手から指導者へ
今回の怪我で長期離脱になる今、
自分の中で自然と答えが出ました。
“ここが引き際なんだ”と。
TRIMGYMからは既にプロ選手も生まれ、
これからもっと強くなる選手たちもいます。
自分がリングに立つことより、
これからは“育てる側”として、
その選手たちを支えていきたいと思うようになりました。
そして、選手だけではなく、単純に格闘技を楽しんでもらっている
会員様たちにも自分が出勤できないことで、休みの日が増えてしまったり
このジムに来るのを本当に楽しいと言ってくださっている
皆様のことを思い出すと意外と悩むこともなくすぐにこの結論は出ました。
今後は選手としてではなく、
指導者として、経営者として、
よりTRIMGYMを大きくしていきます。
格闘技には、人を変える力があります。
身体だけじゃなく、
考え方も、
人生も変えてくれるスポーツです。
その魅力を、
これからはもっと多くの人に伝えていきたいと思っています。
最後に
ムエタイに出会い、
この歳まで現役を続けられたこと。
本当に幸せでした。
決して満足のいく完璧な格闘家人生ではありませんでしたが
自分なりに全力でやりきりました。
数字だけじゃない10年間でした。
通算戦績
- アマチュア:12戦11勝1敗
- プロ :18戦7勝11敗
これからは第二章として、
TRIMGYMと共に、
新しい挑戦を続けていきます。
勝った試合も、負けた試合も、
全て含めて自分の格闘家人生だったと思います。
10年間、
応援してくださった皆様、
本当にありがとうございました。
最後まで読んでいただき感謝します!


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